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過日、逗子市立池子小学校正門付近の側溝からかなり高い数値のセシウム137、134及び微量ながらストロンチウム90が検出されました。これを受けて、私も娘が同校に通う保護者として少なからず動揺しました。 情報を得てすぐさま同校校長に連絡。すでに校長自ら当該個所の側溝から汚泥を除去され、構内の児童が近寄れないフェンスで囲まれた場所に埋設されたと聞きました。その後、念のため一時的に土壌が採取された当該個所はブルーシートで覆い、緻密に空間線量も測って監視を続けているそうです。(常時、0.09〜0.11μSv/h前後) 応急的な処置はされたとはいえ、この問題の波紋は大きく、教育委員会学校教育課が保護者に対して経緯の説明をするにまで至りました。 その中で、「学校施設内への検査等の許可は学校管理責任者である学校長が出す。」というお話を聴き、校長先生と協議の結果、校庭の土壌調査をさせていただく許可をいただきました。 11月18日の午前中、校長、学校業務員、保健教諭立ち会いのもと、同位体研究所からの指示に従って、校庭の四隅と中心の五点から土壌を採取。全てを良く撹拌し、およそ100gの検体を3体用意し、同日鶴見の同位体研究所に送付しました。 昨日(12月2日)同研究所から検査結果が届きました。 検出限界1Bq/kgでセシウム134が7Bq/kg セシウム137が10Bq/kg ヨウ素131は不検出。 セシウムは合算で17Bq/kgという結果でした。 この数値をどう評価するかのコメントは差し控えますが、少なくとも数千Bqという数値からはかけ離れた結果に個人的にはほっとしています。 ここから先は推測にすぎません。 池子小学校の校庭の表土は強風が吹く丘の上の立地を考えて、砂埃のたちにくいグリーンサンドという特殊な表土を使用しています。とても水はけが良く、結果として降雨があってもセシウムを含んだ雨水が長く滞留せず、すぐさま側溝へと流れたのかもしれません。 また、池子小学校の側溝の構造上、体育館、校舎、隣接されている学童保育所からの全ての雨水が一点に集中し、当該側溝が濾過装置のようにセシウムを濃集することになったのかもしれません。 いずれにせよ、今後もより細やかな計測と検査を続けることが大切なのではないかと考えます。 なお、この検査にかかった費用は私たち「5年後10年後こどもたちが健やかに育つ会」に寄付していただいたドネーションの一部を充てさせていただきました。改めて、御礼申し上げます。ありがとうございました。 #
by peacezushi
| 2011-12-03 12:41
| 放射線量
逗子市平成23年度第四回定例会にむけて、提出された陳情第43号「小学校 保育園の給食に関する陳情」(詳細は前回のブログ参照)が教育民生委員会において全会一致で了承されました。 昨日の平井市長の発言と会わせて、今後逗子市の学校給食、保育園給食で「給食一週間まるごと検査」が実施されることになりました。 実施の開始期日、期間など未決の部分もありますが、大きな一歩だと思います。 この件に関して、活発に議論していただいた市議会、市長、市役所の各位に改めて御礼申し上げます。一市民にすぎない私個人の陳情が了承されるのは、異例のことなのかもしれません。 それだけ、皆さんがこの問題に関して危機感を持ち、真摯に取り組むべき案件として捉えてくださっているのだと、強く感じました。頼もしい限りです。 今後、この取り組みが可及的速やかに実施され、一定の期間続けられることを希望します。 そして、この逗子市での取り組みが周辺自治体での放射能対策への刺激となり、より広く対策が講じられるきっかけとなり、更には遠く離れた福島でのよりきめ細やかな放射能対策に繋がっていってくれたなら、望外の僥倖です。 #
by peacezushi
| 2011-12-01 02:15
| 給食・食材
11月29日、葉山図書館でミーティングを行いました。 以下、主な内容です。 〜10月に行われた、WBC=ホールボディカウンターの結果について 鎌倉在住の岡野先生のご厚意で、5年後〜の会 葉山、逗子、鎌倉の メンバーのうち、希望者に計測を行って下さいました。 結果は、全員問題なし。 表が配られ、読み取り方の説明に鎌倉の代表・松本さんに お越し頂きました。 安心とともに、次の課題も各々が考え始めています。 そのあとは、雨どい下や側溝の線量が高くなることについてや これからの食材のとりかた、放射性物質をとりこみやすい 食材や、お魚・お肉・卵・牛乳についてのお話しも。 例えば、お米について... できるだけ産地に気をつけることはもちろんですが 空間にホットスポットがあることを考えると 同じ産地を続けて選ばずに、できることならば 地域を分散すると良い...等々。 〜これから活動したいことについて ・初めてのランチ会を11月に開催。2回目を1月頃に予定。 ランチをとりながら、情報や思いを共有することが目的ですが これからは、ワークショップを兼ねることも考えている..例えば yogaや羊毛フェルト...等々 ・色々な勉強会や、お話し会。 ・5年後、10年後こどもたちが健やかに育つ会〜仙台宮城 の 方々から、お話しを伺うこと ワークショップ案は、ソーラーパネルや自家発電 ロケットストーブ 等々... WSそのものは、実際に自然エネルギーなど 環境につながることに限らず、それぞれが 人に伝えることができる何かを教え合うことで 心を落ち着かせたり、笑顔の元になることが 悪いものを受け付けない 元気な心身をつくるひとつの方法かもしれません。 心がおだやかになるための "なにか"を 時間をつくってやってみることも 安心への毎日につながるだろうなぁ、と思いました。 会では、これからもお話し会やワークショップを 開催予定です。 次回ミーティングは、12月15日(木)を予定しています。 #
by peacezushi
| 2011-11-30 23:16
| 活動
平成23年度第4回定例会に向けて「小学校 保育園の給食に関する陳情」として、食材の放射線量調査に関する提案を議会に提案しました。 5年後10年後の会全体のコンセンサスを取るという作業を経ることなく提出した陳情書なので今回は私、泉個人との陳情ということになりました。 参考までに今回提出した陳情をを添付します。 陳情書 小学校 保育園の給食に関する陳情 <陳情要旨> 逗子市の小学校、保育園の給食を福島第一原子力発電所事故に由来する放射性物質による内部被曝の現実を知るために、学校給食における児童一人の一週間分を全てミキサーにかけ、含まれる放射性物質の計測を希望します。 <陳情理由> 福島第一原発の事故以来、私たちは常に放射性物質に注意を払いながら生活を続けています。現在、原発の状況は小康状態を保っているとはいえ、既に放出された放射性物質はこの先もしばらく私たちの身の回りにあることは避けようがありません。 福島から遠く離れたこの地でもっとも注意を払わなければならないのは、汚染された食品による内部被曝だと言われています。市場に流通する食品は基本的に暫定基準値を超えない、安全な食品とされています。しかしながら、検査は全量には及ばず、残念ながらいくつかの食品が基準値を超えて流通している現状もみうけられます。 また基準値そのものについても、議論の余地が残るものだと考えます。 給食についても、安全性を確保するために全食材を調査するのは事実上不可能でしょう。 では、子どもたちはどのくらい被曝しているのか、あるいはしていないのか? 現実を知ることはとても重要であり、また保護者として当然の権利でもあります。 そこで、私たちは東京大学の早野龍五教授が提唱されている、「給食一週間まるごと調査」という方法を提案したいと思います。検査方法の詳細については添付資料を参照してください。 この調査は汚染食品を避ける、というよりも実態を知ることに重きを置いています。 給食はこの地域で提供される代表的な食材を使い、平均的な調理で提供されることを考えると、給食を調べることで、家庭での食事を含めたこどもたちの1年間の食事から摂取する放射性物質の概ねの全量を把握できると考えられます。空間線量から受ける外部被曝とあわせれば、総合的な被曝量を算出できることになります。 実態が判れば漠然とした不安を払拭できると思います。 そして、この方法なら、低予算である程度の数値が把握でき、こどもたちの安全に繋がるのではないでしょうか。 月あたり4回の調査で済むため、一回の調査費用が仮に3万円としてもわずか12万円で済みます。給食食材を一点一点調査するのに月額数百万円かかるとすれば低額で済むと言えると思います。 既に提供された給食を使用するため、万が一汚染が見つかった場合、こどもたちの被曝をさけることには繋がりません。 しかしながら、仮にある程度の値を記録したとしても、たった一回の食事での内部被曝なら直接、大きな健康被害には繋がらないと考えます。 逆に現状を把握することなく放置したまま、年間を通じて同様の食事を続けた場合にこそ、脅威になることを考えると、大きな被害を未然に防ぎうるともいえます。 汚染されているかもしれない食品に対する網の目を細かく、何重にもしてゆくことは社会全体にとっても安心材料が増えることに繋がると思います。 また、既にご承知かと思いますが、近隣の横須賀市、葉山町、鎌倉市などで同様の調査が始まっています。逗子市も是非、続いていただきたいと思います。 自治体がこどもたちを放射能被害から実際的に守る方法の一つの方法としてご提案させていただきます。 陳情の成り行きを見守るためにも今回は出来る限り各議員に事前に直接陳情説明に伺い、議会、委員会にも傍聴に伺うことにしました。 先週、教育民生委員を中心に10名以上の市議会議員の皆さんが、会期直前で多忙を極めるであろうなか、直接、或は電話で私の説明に対応してくださいました。改めて感謝したいと思います。 そして、今日が定例会の初日です。 朝から市役所に出向き、傍聴券を貰い、議場に入りました。 なかなか物々しい雰囲気です。いよいよ行政の皆さん、議員の皆さんが議場に入ります。 まずは開会され、会期が決まり。。。あれ??休憩?もう? どうやら、午前中は議会運営の解決しなければならない問題をクリアする為に議会は閉じて、調整作業に入り、注目の全員協議会は午後になるかもとのこと。。 なかなか難しいです。 午後、改めて開かれる全員協議会を傍聴します。 本会議場ではなく専用の会場での協議です。 その中で放射能対策に対する市長報告があり、逗子市の現在の対応、対策を説明されました。詳細は市のホームページで公開されています。 続いて各議員の質問です。 ここからが白熱しました。。詳細を全て書く訳にもいきませんが、毛呂議員、高野議員、高谷議員、君島議員、横山議員、岩室議員、加藤議員と次々と対策、対応に関する質疑応答がつづきます。検査体制、市で購入した線量計の是非についてなど質疑は1時間以上にも及びました。 何人かの議員からは更に対応を強化する旨、要請されていました。 誰しもこの問題は喫緊に対応すべきで、真摯に取り組むべき案件ととらえているのだと改めて感じました。君島議員、高谷議員からはそれぞれの論点、視点から池子小学校の側溝から採取されたとされる土壌調査の結果と経過についての踏み込んだ質問も出ていました。この問題の今後も見守って行きたいところです。 そんななか、市長が「給食一週間まるごと調査」について「実施の方向で教育委員会と協議をすすめ、出来るだけ早い段階での実施」を明言されました。 今回、私が提出した陳情内容と同様の検査方法であり、ある意味、陳情が審査される前に市長がこの方法の採用を決定したと受け止められました。すでにこの検査方法が広く一般化していて、周辺自治体でも次々と採用の機運が高まっていることは把握されているようでした。 さらに、私だけでなく、同様の陳情も複数あがってもいたようです。 明日は陳情の審査が教育民生委員会で行われます。 市長が実施を明言されたとはいえ、陳情の行方もそれはそれで気になるところです。 追記 今回、一市民として、行政、議会、とそれなりに関わりを持ち、対話を続けてつくづく感じたのは、私たちの耳に届かないところで実にたくさんを人々が努力されてこの逗子市が成り立っているのだということです。昨今よく耳にする「行政は何もしてくれない。」「何もしようとしない。」というようなことではないと思いました。出来る範囲で出来るだけの努力をしているのだと感じました。私も3月以来、放射能についてそれなりに勉強し知識を深めてきました。それは教育委員会、防災課の皆さんも議員の皆さんも同じです。 対応に感謝するところは感謝し、評価するべきところは評価し、批判すべきは批判できる。 やっぱり、そういうのっていいなぁ!(笑) #
by peacezushi
| 2011-11-29 18:16
| 給食・食材
11月29日(火曜日)朝10時からお昼まで 葉山図書館研修室にて マップ ミーティングを行います。 活動報告(陳情の状況、池子小学校での動き、活動資金の運用など) 今後の予定、企画 などをお伝えし、シェアリングの時間を長めにとる予定です。 どなたでも、お子様連れでもご参加いただけます。 お名前を公開したくない場合は非公開コメントを選択してください。 #
by peacezushi
| 2011-11-24 08:34
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